船の科学館の敷地内には、大型の資料を展示物として設置しています。
大迫力の大型スクリュープロペラや、海底に沈設した居住実験施設の海底ハウス”歩号一世”、
潜水調査船”たんかい”など大人からお子様まで楽しめる展示物が満載です!

【 屋外展示場 案内マップ 】

    ①南極観測船「宗谷」

    “宗谷”は「新客船ふ頭ターミナル」の工事に伴う隣接桟橋への移設のため、平成28年9月1日~平成29年3月31日の期間、一般公開を一時休止いたします。

    "宗谷"は昭和13年耐氷型貨物船として建造され、太平洋戦争を経験。その後は引楊船、灯台補給船となり、昭和31年11月からは日本初の南極観測船として昭和37年4月まで、6次にわたる南極観測に活躍しました。その後昭和53年退役するまで海上保安庁の巡視船として活躍、昭和54年5月から、船の科学館前に係留・展示されています。

    ②戦艦「陸奥」主砲 砲身

    戦艦「陸奥」は、世界初の16インチ(40センチ)砲戦艦「長門」型の2番艦として大正10年(1921)に竣工しました。高い攻撃力、防御力と速力を兼ね備えた強力な戦艦でしたが、太平洋戦争中の昭和18年(1943)、瀬戸内海の柱島附近に停泊中、3番砲塔で原因不明の火薬庫爆発事故を起こし沈没しました。
    当館に展示された主砲は、正式名称を45口径三年式40センチ砲Ⅱ型(正確には41センチ砲)といい、最後部の4番砲塔に据えられていた物です。昭和45年(1970)の“陸奥”引き揚げ作業に携わった深田サルベージ(株)(現:深田サルベージ建設(株))より寄贈されました。

    全長:18.8メートル
    重さ:102トン
    内径:41センチ
    砲身長:45口径
    初速:780メートル/秒
    射程:37.9キロメートル

    平成28年9月に横須賀市のヴェルニー公園に移設しました

    ③大型スクリュープロペラ

    5万トンクラスの大型船に使われる大型スクリュープロペラです。4翼一体型となっており、アルミニウムとニッケルを含む銅合金でできています。このスクリュープロペラは、ナカシマプロペラ(株)が同社の75周年記念事業として製作し、当館に寄贈されたものです。

    直径:6.0メートル
    重量:15.3トン

    ④海底ハウス「歩号一世」

    昭和43(1968)年、海底技術研究所が(財)日本船舶振興会(現:日本財団)の協力を得て建造した、民間人の手による世界初の海底居住区です。静岡県沼津市内浦の沖合水深8メートルに設置され、3年3ヶ月にわたる居住実験が行われました。
    全鋼製 全長:7メートル 高さ:2.5メートル 直径:3メートル 幅:3メートル

    ⑤超電導電磁推進装置

    超電導電磁推進装置は、「フレミングの左手の法則」を応用したもので、超電導磁石が作り出す強力な磁場を利用し海水を後方へ勢いよく押し出し船を進める装置です。
    (財)シップ・アンド・オーシャン財団(現:笹川平和財団)は、(財)日本船舶振興会(現:日本財団)の協力を得て、平成4年(1992)6月16日この推進装置を搭載した超電導電磁推進船「ヤマト1」による世界初の航走実験に成功しました。当館に展示されているのは、実際に「ヤマト1」に搭載された超電導電磁推進装置2基のうちの右側の1基で、(株)東芝 製です。

    形式:6連管方式内部磁場型
    出力:8000ニュートン
    超電導コイル発生磁場強度:4ステラ
    重量:約17トン

    ⑥半没水型双胴実験船「マリンエース」

    「マリンエース」は、(財)日本舶用機器開発協会と三井造船(株)が、(財)日本船舶振興会(現:日本財団)の協力を得て開発し、昭和52(1977)年10月に三井造船(株)千葉造船所において完成した日本初の半没水型双胴実験船です。
    半没水型双胴船とは、水面下の魚雷型をした没水部(ロワーハル)と水面上の上部構造物を流線形の断面を持つ結合部材(ストラッド)で結合したユニークな形状の船で、造波抵抗が少なく、高速性能に優れています。平面部に作業スペースを多く取れる船型のため、東海汽船(株)の旅客船「シーガル」や海上自衛隊の音響測定艦「ひびき」、「はりま」、海洋研究開発機構(JAMSTEC)の海洋調査船「かいよう」等に採用されました。

    ⑦深海潜水艇 PC-18(模型)

    水深200~300メートルの海中を自力で推進し、海中作業を行える潜水艇です。艇の先端に装備されたマニピュレーターで岩盤の調査などを行うほか、ダイバーが容易に海中に出入りできる装備を有しているのが特徴です。
    この展示品は、昭和56年(1981)に神戸市で開催された国際博覧会「ポートピア’81」で三和グループの展示用に製作された模型です。

    全長:7.7メートル
    幅:2.4メートル
    高さ:2.6メートル
    乗組員:4名
    速度:2.5ノット

    ⑧潜水調査船「たんかい」

    潜水調査船「たんかい」は大陸棚海域の潜水調査を目的に、(財)日本舶用機器開発協会と日本鋼管(株)が、(財)日本船舶振興会(現:日本財団)の資金協力を得て昭和54年(1979)に共同開発した小型潜水調査船です。球状船体の下半分を透明耐圧殻にして、広い視野での調査・観測を可能にしています。7個所のジェットノズルで移動と姿勢制御を行い、潜水中に必要な電力や電話・TV回線などはデザートケーブルで母船と連結・供給されていました。

    最大幅:2.92メートル
    高さ:2.94メートル
    排水量:5.6トン
    乗組員:2名
    推進方式:ウォータージェット
    最大潜水深度:200メートル
    最大潜水時間:48時間

    ⑨九十九里木造漁船

    昭和40年代初期、千葉県九十九里浜片貝の船大工が建造し、片手地曳に使用された木造漁船です。
    片手地曳は、明治45(1912)年に考案された漁法で、片側が岸に固定された網を漁船で沖合に張り出し、陸働(おかもの)と呼ばれる人達が岸から網を曳いて漁獲します。

    全長:14.0メートル  全幅:2.6メートル

    ⑩旧大瀬埼灯台

    大瀬埼灯台は、明治12年(1879)に長崎県五島列島の最西端、大瀬埼に建てられました。この展示物は、昭和47年(1972)の建て替えに伴い、古い灯籠部分を船の科学館で譲り受け、保存展示用の模擬灯台としたものです。内部の灯器(レンズおよび回転台)は、明治33年(1900)建設の稚内灯台のものが取りつけられています。

    ⑪旧東京灯船の灯器

    「灯船」とは、灯台が建設できない場所に、船を浮かべて灯台の役目をさせたものです。「東京灯船」は東京港の入口と検疫錨地を示すため、昭和22年(1947)に設置されました。昭和43年(1968)、「東京灯標」に任務を引き継いで引退しました。これは、その東京灯船の灯器の部分です。

    ⑫旧安乗埼灯台

    安乗埼灯台は、明治4年(1871)に難所として知られる三重県志摩郡安乗崎に建造された西洋式灯台です。昭和23年(1948)の新灯台建設に伴い、記念灯台として港区の浜離宮、後に横浜の第三管区海上保安本部に移設され、昭和48年(1973)船の科学館に寄贈されました。わが国に現存する最古の木造灯台ですが、建造当時の実物は一部分のみとなっています。

    ⑬装甲巡洋艦「アドミラル・ナヒーモフ」主砲 砲身

    装甲巡洋艦「アドミラル・ナヒーモフ」(常備排水量7,900トン)は、明治21年(1888)に竣工した帝政ロシア海軍の主力艦で、8インチ(20.3センチ)連装砲4基8門という当時としては大きな火力を誇りました。日露戦争ではバルチック艦隊に所属し極東へ出撃しますが、明治38年(1905)の日本海海戦で大破し、対馬沖で自沈しました。
    この砲身は、昭和55年(1980)頃の調査の際に、対馬沖の水深97メートルから引き揚げられたものです。

    全長:7メートル
    重さ:13.6トン
    内径:20.3センチ
    砲身長:35口径
    初速:587メートル/秒
    砲弾重量:87キログラム