Q&A(海のきまり・環境編)

海や船や、宗谷についてなど
よくいただく質問についてお答えいたします。
海のきまり・環境編

海に接している国の数は?

2002年10月現在、世界には191の国々があります(国連加盟国)。この191カ国の中で、海に接している国は149カ国あります。また、海に囲まれた国を海洋国と呼んでいますが、日本、イギリス、ニュージーランド、アイスランド、などがあげられます。その他、カリブ海、中部太平洋、インド洋などには、フィリピンやインドネシアなどの海洋国があります。一方で、内陸国と呼ばれものがあります。これは大陸の中の方にある海のない国です。スイス・ニジェール・チャド・モンゴル・パラグアイなどといった国があります。

close

日本の島の数はどのくらい?

島とはまわりを水にかこまれた陸地のことです。日本列島にはたくさんの島があります。ふだんは「島」をつけて呼びませんが、北海道、本州、四国、九州も大きな島です。
世界的には大陸であるオーストラリアより小さいものを島と呼んでいます。世界最大の島は北極に近いグリーンランドです。
 日本列島には海岸線の長さが100m以上の島が、現在6,852もあります。いちばん多くあるのは本州で3,194(本州を含む)、2番目は九州で2,160(九州を含む)です。少ないのは沖縄ですが、それでも363あります。都道府県別では、いちばん多いのは長崎県で971、2番目は鹿児島県で605、3番目は北海道で508となっています。逆に大阪府は海に面しているのに島がひとつもありません。
 これらの島のうち、沖縄本島や千島列島をのぞいてもっとも大きいのは新潟県の佐渡島です。面積は855平方キロメートルあります。2番目は鹿児島県の奄美大島て720平方キロメートル、3番目は長崎県の対馬島で709平方キロメートルです。また、住んでいる人がいちばん多いのは兵庫県の淡路島でおよそ14万7,000人、2番目は熊本県の天草下島で8万9,000人、3番目は新潟県の佐渡島で6万7,000人です。人が住んでいる島は現在400ほどで、そのほかは無人島です。参考資料:海と船なるほど豆辞典

close

日本の海はだれが守っているの?

海の上の警察機関は、海上保安庁です。麻薬やピストルなどの密輸入、密航者の取締や、船の衝突や乗り上げ、火災などの事故が起きたとき時の救助活動を行っています。海上保安庁ではこのほかにも船の安全航行のために海の調査をしたり、海の地図(海図)をつくるなどをしています。また、海で船がまよわないように、灯台や灯浮標などの航路標識をつくり、点検や監視活動を行っています

close

海に流れた油はどうするの?

海に流れた油の回収は、多くの場合、オイルフェンスなどをはって、それ以上広がらないようにし、また、オイルフェンスで油を集め、油層を厚くしてから油回収船、スキマー(油監修装置)、ガット船(土砂などをすくいあげる作業船)、協力吸引車などの特殊車両を用いて行う機械的回収や、油吸着剤を用いて行います。また、海岸近くに流れた油は各種ポンプ、手作業で回収を行うこもあります。1997年におきたナホトカ号油流出事故の時には約28万人の人たちがボランティアで油の回収を行いました。

close

公海と領海

海には「公海」と「領海」という考えかたがあります。公海というのはどの国にも属さない、だれもが自由に行き来したり、魚をとったりできる海のことです。領海というのはその海の近くの国の陸地のつづき、つまりその国の領土と同じという考えかたです。
 公海と領海は国際的な法律で決められたわけではありませんでしたが、国どうしが守る考えとして、17世紀のおわりごろに世界に広まりました。領海は海岸から3海里とされ、領海の中を行き来したり、魚をとったりするのにはその国の許可がいります。1海里は1,852mですから、3海里は5,556mになります。
 ところが1945年に、アメリカの近くで発見された海底油田をアメリカが所有するために、領海を12海里に広げると宣言しました。これをきっかけに領海を広げる動きが世界中の国でおきましたが、ばらばらにおこなったため問題がおきてしまいました。そこで各国が集まって会議のうえ、1982年に「国連海洋法条約」がつくられ、領海は12海里以内とすることが決められました。
 この条約では、あわせて「排他的経済水域」も決められました。これは陸地から200海里までの海は、その国が魚や海底資源をとったり管理する権利をもつというものです。公海と領海の中間の海という考えかたになります。つまり200海里の中を行き来するのは自由ですが、魚や海底資源をとるにはその国の許可が必要な海ということです。参考資料:海と船なるほど豆辞典

close

日本の海岸線距離

日本はまわりをぐるっと海にかこまれた島国です。そして半島、岬、島などがあって、海岸線が入りくんだ地形ですから、陸地の面積にくらべて、長い海岸線をもっています。では、どのくらいの長さかというと、3万3,889kmもあります。これは地球一周の長さの85%近くにもなる長さです。
 海岸線を47都道府県別でみると、39の都道府県が海に面していて、海岸線をもっています。いちばん長いのは北海道の4,377km、2番目は島が多い長崎県の4,137km、3番目は鹿児島県の2,722kmです。1,000km以上のところは三重県、広島県、山口県、愛媛県、熊本県、沖縄県の6県です。逆に短いところは山形県の110km、富山県の117km、鳥取県の144kmとなります。
 ところで、海岸線の長さはいつも同じではありません。いろいろな原因によって変化します。たとえば、港や空港の工事による埋め立てなどや、川から流れてくる土砂が河口付近の地形を変えてしまえば、海岸線の長さも変わります。また、大きな地震がおきると、地盤がもち上がったり、下がったりして地形が変わり、海岸線を変えてしまいます。参考資料:海と船なるほど豆辞典

close

地球の水の循環

地球上の水は、固体(氷)、液体(水)、気体(水蒸気)の3つに姿を変えながら、空と陸、海とのあいだを行ったり来たりしています。
 1年間の地球の水の動きを見てみましょう。雨や雪は陸地に111兆t、海に385兆tふり、あわせて496兆tの水が、新しく加わります。では蒸発する水の量はどのくらいでしょう。陸上の地面や植物から71兆t、海から425兆tで、あわせて496兆tの水が空へ帰っていきます。ちょうどプラスマイナス・ゼロなのです。入ってきた水の分だけ出ていくので、地球全体にある水の量は変わらないのです。
 ところで海だけの水の量を見ると、入ってくる量より蒸発する量が40兆t多くなっています。また、陸だけの水の量では入ってくる量より蒸発する量が40兆t少なくなっています。これは陸上にふった雨や雪が川に流れたりして、海に流れこむためです。ですから、海に加わる水の量は385兆tに40兆tを加えた425兆tになります。海の水がどんどん減っていくわけではありません。海の水も一定にたもたれているのです。
 もし陸から海に水がそそがれることなく、海水が蒸発しつづけるとどうなるでしょう。海は1年間に1mずつ浅くなり、3,200年ほどで干上がってしまいます。地球上の水は、みごとなバランスで循環しているのです。参考資料:海と船なるほど豆辞典

close

地球温暖化ってなに?

おもに大気中の二酸化炭素が増えることによって気温が上がり、気候が変化してしまうのが地球温暖化です。大気中の二酸化炭素がなぜ増えるのかは、たとえば化石燃料の大量消費による二酸化炭素ガスの排出や、開発のため二酸化炭素を吸収してくれる熱帯地方の森林を切りたおしてしまうことで、大気中の二酸化炭素の放出と吸収のバランスがくずれることによっておこります。
 気候の変化は生物に影響をあたえ、生態系をこわしてしまいます。もちろん海も環境の影響を受けますから、水温が上がると、まず冷たい海に住む生物が生きていけなくなります。そこから生態系のバランスがくずれていき、海全体へ広がっていきます。
 地球上には南極大陸とグリーンランドに大陸氷河がありますが、もしこのまま地球温暖化が進むと、これらの氷河がとけて海面が上昇してしまいます。21世紀のおわりには気温が2℃上がり、海面が50cmくらいも高くなると予想されています。また、この氷河がすべてとけてしまうと、海面が70mも上がってしまうと考えられています。そうなると海岸近くにある世界中のおもな大都市は、すべて海底に沈んでしまいます。参考資料:海と船なるほど豆辞典

close

海洋汚染はどうしておきるの?

海洋汚染とは海の生物や人間の健康に有害なものが、人間によって直接海へもちこまれたり、下水などから海へ流れこむことです。汚染にはゴミや産業廃棄物が捨てられたり、船の事故などで石油が流れだすといった一時的なものと、工場や家庭からの排水、河川や大気から農薬などの化学物質が流れこむといった慢性的なものとがあります。
 慢性的な汚染はわたしたちの気づかない海面下で進み、大きな問題になっています。わたしたち人間が出す生活排水にはたくさんの有機物がふくまれていて、多くは下水処理場で取りのぞかれますが、海に流れだした有機物は海水を富栄養化し、植物プランクトンの大発生、赤潮をまねきます。赤潮は魚のえらにつまったり、海水中の酸素を減らしたりして生物を死なせてしまいます。
 海にそそぐ有害な化学物質は、食物連鎖をとおして濃縮されながら、生物の体内に蓄積されていきます。ですから生態系のピラミッドのいちばん上にいるものほど、つまり人間ほど、高濃度の有害物質を取りこむことになるのです。いま、海中のバクテリアが汚染物質を分解しても追いつかないほど、地球の海は汚れてきています。参考資料:海と船なるほど豆辞典

close